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  • 2007.04.08 Sunday
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打線のモデルチェンジは上手くいくのか 〜西武

主な戦力図



終盤やや失速しシーズン1位、ひいてはリーグ優勝を逃してしまった昨年。松坂大のアメリカ行きでその穴を埋めることばかりが課題に挙がっているがむしろ心配なのはコンバート・路線変更のある野手陣。カブレラ以外左側にシフトする内野陣はどうなるのか?それによって数多いる和製大砲候補の需要は?
投手で心配なのが層の薄さで、野手と違ってファームからほとんど選手が輩出されていないのが気掛かりだ。希望枠クラスで固められる先発陣は周囲が言うほどの心配はないが、生きのいい若手が山岸しかいない中継ぎが弱点となりそうだ。三井・石井貴の最後の踏ん張りはどうか?

<守備力チェック>

捕=大成長した細川。バックアップ役は野田より田原が良いと思うが
一=カブレラのムラの多さが難点。大事な試合ではしっかり併殺を決めてくれるのだが
二=高木の堅実さは文句無いが石井義には任せられない。もう一人守備型が欲しい
三=中島がコンバートするポジションだけに未知数
遊=エラーの数では解らない片岡の守備力。センターラインを固めることが出来るか
左=和田の堅実ぶりは健在だが守備範囲はやはり不安
中=年々安定度が増している赤田。今季はゴールデングラブ受賞を
右=福地・佐藤と守備型は揃う。彼らを起用するのかそれとも打力重視か

<野手陣>

和製大砲の好素材が揃い踏みの西武であるが、それにあぐらを掻く事無く昨年のドラフトでも打撃力の高い内野・外野を1人ずつ指名した。また高卒ドラフトでも2人の投手はいずれも野手としての能力も高く、こうしたノウハウが25年連続Aクラスを保っている秘訣なのだなと今になって実感する。例えば長らくセリーグの盟主的存在であった巨人は、逆指名・FA制度という2つの自球団の選手獲得に有利な制度が出来ても常勝すら築く事が出来ず、それどころか現在は低迷の淵に瀕している。これも「スター選手が足りない」との思いで常軌を逸した他球団の主力の獲得と、最近の「投手が弱すぎる」という通説(と思われている事象)から起こした極端な投手偏重の補強など「道」の無い選手補強のせいであろう。
前置きが長くなった所で、まずはその数多く揃っている大砲を取り巻く環境についてなのだが、その状況は以前にも増して厳しい。というのも、ショートのレギュラーであった中島が守備の不安解消&負担減のためサードへのコンバートがほぼ確定、それによって二遊間にはアスリートタイプが座る事が濃厚であるからだ。長らくショートを守ってきた松井の存在もありこれまでの西武はスケールのある「5tools」野手をショートに求めていたはずで、現に松井がアメリカに渡った後はそれに最も近い存在である中島が守っていた。だが守備面での守備範囲の狭さ・捕球の粗さが改善されない事で、普通のチームのような俊足攻守の選手にシフトチェンジしようという事だろう。これにより大砲が入り込む余地はライトと指名代打しかない。内野である中村・後藤・黒瀬にとっては当然苦境であり、外野は栗山・高山・大島の大砲候補と、福地・佐藤のアスリートタイプとの激しい鍔迫り合いが繰り広げられる事だろう。リーファー・江藤・GG佐藤とベテラン・中堅にもスラッガーは存在しており予断を許さない状況となっている西武野手陣。
さて新顔になるとはいってもショートはこれまでセカンドで華麗な守備を魅せてきた片岡で、セカンドも長らく脇役としてチームを支え続けた高木が座る事が濃厚。確実な反面、何か物足りなさを感じてしまう。特にセカンド。ベテラン・高木以外に任せられる選手が居れば良いのだが、スラッガー中心に選手を揃えてきた事もあり不足気味。現有戦力では水田ぐらいのものか。平尾・黒田はスラッガーとしての資質もあるが年齢上昇もあり大化けは期待しづらい。僕が密かに期待を寄せているのはルーキーなのだが、大卒であってもプレーに洗練された質の良さが求められるセカンドなので一軍出場すらあるか微妙。
1・2番候補であるが、昨年の週刊ベースボール内のインタビューで赤田「下位の方が気楽に打てる」という発言には正直ガッカリした。福地・片岡との3人同時の企画だったこともあり気遣ったのだろうが、それにしてもフォアザチームの意識が強すぎて欲が無いな、と感じてしまった。片岡が2番の有力候補だけに、1番の座を福地を蹴落としてでも掴み取るという覚悟が欲しいものだ。スイッチヒッターだが昨季は右打席で.213という低打率に終わってしまった。移籍を期に打撃開眼した福地も同様の現象に終わったのでこの弱点克服が望まれる。若くてパンチ力もある赤田の方に改善を望むのは当然の事で、それが満足に出来ないとあらば打順に関しては便利屋扱いされて選手生活を終えてしまうだろう。
中島・カブレラ・和田のクリーンアップは今季も不動が予想されるが、カブレラ・和田の長打力の衰えもあるので、いくら走塁・守備を重視するといっても6〜7番にはスラッガータイプを置いておきたい。恐らくはレフト・指名代打ともに左右ツープラトンの形が採られ、レフト=栗山・高山、指名代打=リーファー・中村、となるだろう。キャッチャー細川に打撃を期待するのは酷であり、指名代打制故下位→上位への流れも考えなければならない。昨年赤田が9番を多く打ったのもそのためなのだが、「5tools」の資質がある選手をこの位置に置いておくのは勿体無い。ポジション的にはセカンドなのでここも高木・平尾の併用か。

<投手陣>

大エース松坂大がアメリカに渡りさあ大変、というのが大方の予想であるが、むしろ心配なのがリリーフ陣。何故なら先発は涌井・西口の他は松永・岸ら逆指名選手で固められるのが強みで、後方にも大沼・長田・山崎と逆指名選手が控えている。大沼はリリーフエースとしての期待が大きいが精神面での弱さがたたり結果を出せていない。スライダー・フォークを決め球にするがむしろ有効なのがカーブ。04年に初めて先発で見た時は随分といいカーブをマスターしており驚かされたものだが、緩急を有効に使い完投勝利も記録するなど活躍した。結局この年は先発リリーフ兼用で05年もそんな起用だったから首脳陣も「手薄になったからリリーフに回した」のだろうが、昨年はおかげで弱点が露呈してしまった。もう一度先発として期待をかけて欲しいのだ。
そのリリーフであるが、一番安定しているのがベテラン左腕・三井というのが第一の危機的要素。変則左腕の星野は三振が奪えヒットも打たれづらい投手なのだが肝心な場面に弱いのが難点で、石井貴はシーズンが進むにつれて精彩を無くしていったように体力面での衰えは隠せない。正津・許も余力が残っているかどうかという状態だから、新戦力が1人でも2人でも欲しいという思いは先発以上に強いはずである。若手で昨年最も頑張ったのが山岸であるが、アマチュア時代(大学)から連投も辞さずというまさにリリーフのためにプロ入りしたといえるピッチャー。凄みは無いもののスライダー・カットボールというキレ重視の変化球は実戦的で、球速も140キロ台をコンスタントに出せる程の一定の速さを持っている。だからむしろ台頭が遅かったというのが本音であり、昨年も前半に足踏みしファーム暮らしが多く、ようやく一軍定着したのが石井貴が落ち込んでいた後半からである。こんな危機的状況で今季を迎えるのだから、若手の代表格として山岸が前半から戦力にならないとどうしようも無い。
未知数の選手の成長も不可欠。もちろんそれはファーム育ちの選手やルーキーであり、前者の期待の星は右投手なら・左投手は西川といった所。後者で期待したいのが岩崎だ。フォームがトルネード気味という悪癖があるが、右サイドスローが正津ぐらいなものなので需要はあるはず。化け物のように大きく変化するスライダーを自在に操りたい。
こうして(あくまで僕の理想形に過ぎないが)リリーフの陣容が整ったら、先発も本来の力を発揮できる事だろう。西口は今季も制球がキーポイントとなる。これまでのプロ生活は意外にも与四死球が多くあり、それが特に目立っていたのが01年・03年・04年の3シーズン。01年は防御率4点台、04年は規定投球回を割るというように悪影響はハッキリと現れ、03年に至っては説明不要であった。05年のプロ入り最高ともいえる成績は過去最良の与四死球率によってもたらされた物であり、再び悪化の気配が見えた昨年。果たして今年はどちらに転ぶのだろうか。
ルーキー岸は即戦力になれるかどうかというより何勝できるかという視点で見なければならない。大隣(ソフトバンク)・金刃(巨人)のルーキー左腕に比べて未完な部分も多いが、昨年の日米大学野球で最も好投したのは紛れも無い岸であり不安より期待の方がはるかに高い。決め球はスライダー・フォークとありがちだが、未完成だが変化の大きいカットボールをマスターすればローテ定着は間違いない。昨季のプレーオフでサプライズともいえる2戦目登板を果たした松永は技巧派で、100キロ未満のスローカーブで緩急を付けながら攻めていく。昨季は9試合の先発にとどまり期待を裏切った格好だが、高校時代の全くの無名から5年の月日を経て希望枠にまでのし上がったという過程もありこれからの伸びは期待十分。予想スタッフで帆足を中継ぎに入れたのは岸・松永の上昇に比べて下降した帆足では不安を覚えたからであるが、3人体制にした外国人先発も万全ではないから復調すれば貴重な先発スタッフである事には変わり無い。
グラマン・ギッセルという3Aレベルの選手ではいくら昨年そこそこやったからといっても心許なく思ったのか、バリバリのメジャー投手であるジョンソンを獲得(伊東監督の強い要望なのだろうがこの補強は頂けない、そもそも近年の伊東は我慢が足りないと思う)。能力は申し分ないが心配なのが糖尿病。同病を持っているのが阪神・岩田であるが、岩田が1型なのに対してジョンソンは生活習慣がたたっての2型という事らしい。まあそんな事は活躍さえしてくれれば無関係だが、この不安分子を増幅させなければ有力な先発候補である。

投手を支える守備陣に若干の不安が 〜中日

主な戦力表



常勝すら満足に築けなかったチームが3年間で2度の優勝。だが連覇のためには現有戦力の更なる底上げが大切である。新旧交代を進める意図は見えるがまだ物足りない。レギュラーが衰える前に救世主は現れるのか?
陣容が整い「誰が出ても大丈夫」な感がする投手陣。そんな中でも落合監督の下「これでもか」と言わんばかりに競争のためのプランが持ち上がる知恵も健在。果たして6番手の先発は誰に?中継ぎエースの救世主は?

<守備力チェック>

捕=正確無比な谷繁の二塁送球はまだまだ一見の価値あり
一=ウッズ次第。控える渡辺も37歳と後が無くなって来たがさて
二=ウッズの守備範囲もカバーする荒木。一層の隆盛を
三=森野の定着で安定度が増したが強化の余地はまだまだある
遊=守備範囲・球際の強さどれをとっても説明不要の井端
左=李が守る事が予想されるが未知数。これが穴にならなければ良いが
中=確実性の藤井、ダイナミックな英智。共に打力が付けば…
右=福留で固定される模様。右中間コンビを誰と組むのか

<野手陣>

4年間外野で攻守に渡って要となってきたアレックスが退団。それと交代するかのように韓国球界からを獲得して挑む07年シーズン。当然僕のような素人が李の能力について詳しく解るはずもないので、客観的な資料に頼らざるを得ない。「走攻守三拍子揃う」「5tools」というありがちな表現が目立つが、こういう書き方をされるとつい「どこが抜け落ちているのか」と疑り深くなってしまう。日本の投手の攻めにノイローゼにならないのか、日本の球場でセンターが務まるのか云々…。本人は「センターを志望・打順には拘らない」というのだが、守備のスペシャリスト揃いの中日のセンターに入り、彼らに負けず劣らずの守備力を魅せる事が出来るかかなり不安。
李が全く当てにならなかったらどうするか、そんなつもりで独断にオーダーを考えてみた。センター守備は英智・藤井がいるので問題ないが、アレックスの代わりとなるような強打者探しが難しい。センター候補の2人は守備だけに特化した控えタイプだが、年齢的に打撃が伸びる可能性を考慮し藤井を入れ、レフトは守る所が定まっていないがスラッガーの資質高い新井を入れてみた。彼が大成長を遂げて5番に入るような事があれば中日打線は今以上のスケールアップが望める。希望枠ルーキー田中にも正捕手の期待がかかるが、キャリア抜群の谷繁を追い抜くのは1年では無理だろう。まずはベンチ入りが当面の目標である。
打撃に関すると、1番・荒木から始まり井端・福留・ウッズ・森野と続く上位打線〜クリーンアップの流れは抜群。荒木・井端の過去3年間のスロースタートぶりは30歳台に達した年齢とともに気になるが、昨年の井端の契約更改での「ダウンも覚悟した」とのコメントを聞く限り慢心はなさそうだ。2人以上に高齢な主砲・ウッズに関しては彼が持つ桁外れのパワーによって衰えの波を跳ね返してもらうしかない。昨季初の規定到達を果たした森野が5番を務めるのだろう。後ろにアレックス・井上と続いていた昨年だから2割8分・10本塁打という成績でも様になっていたのだが、今季は下位打線の形が不透明な事もあるので上積みが出来なければ厳しい戦いとなるだろう。
その下位打線であるが、一つは李が額面通りの働きを見せてくれれば埋まるであろうがもう一つが苦労しそうである。2年連続で3割打った井上はやはり年齢が不安でいつ限界が来るか解らないし、森野・李・井上と左打ちが続けばアンバランスである、という思惑もある。そう思って誰かいないかと控えを見ると、右打ちが極端に不足している。代打の切り札が濃厚な立浪、外野のサブ要員の上田、成長が期待される森岡と左打ちが要所要所で目立ち、スイッチの藤井も左打席の方が得意。現有戦力では英智・小田・渡辺ぐらいのものであり、小田が貴重なリザーブ、英智・渡辺が守備固めとしてフル回転する事を考えると代打としても出場を躊躇う場合があるだろう。
当然この右打ち野手が一軍に必要な戦力。代打でわずかだが実績を作った新井は当然だが、ファーム選手にまでも目を配り抜擢する必要性が出てくるだろう。
その候補としてはレフトというポジションを考えると平田・中村公・中村一辺りで、内野ならば柳田に、ルーキー岩崎が面白い存在。特に大化けを期待させるのが平田で、昨季のファームでは.267、本塁打3本と平凡に終わったがプロに入って持ち越した肩痛は問題ないぐらい回復。1打席ではあるが一軍試合にも出場した事からも期待が伺える。課題である内角球の捌きをマスターして一軍に殴り込みをかけたい。

<投手陣>

昨シーズンは球界全体で投手陣良化の流れが生まれ、防御率を上げてしまったチームはロッテ・横浜の2球団だけ。その中でも防御率3.20以下というハイレベルを保った中日・阪神・日本ハム・ソフトバンクが最後まで優勝を争ったのは推して知るべしだ。
この図式を単純に語ると、先発完投主義という意識が強いのが中日。リリーフの早期登板も辞さずというのが日ハムで、ソフトバンクはやや完投寄り、阪神はリリーフ寄りだが中日・日ハムほど極端ではない。
さて中日投手陣について述べると、上記の意識のおかげで先発陣が強化され磐石のローテーションでリーグ優勝を飾った。このローテーションからマルティネスが抜けたが、それが逆に功を奏しそうである。というのも主戦力である川上・朝倉・山本昌・中田・佐藤充以外にも先発候補が溢れかえっているから、一軍の先発マウンドという一点の目標に向けてモチベーションを保つ事が可能になったからだ。4番手以降の中田・佐藤充にも安定感なくチャンスが十分ある、というのが6人全員磐石なメンバーで固めようとするソフトバンクとの大きな違いである。
その効果をさらに煽ろうと落合監督は、中継ぎエース的存在だった平井を先発転向に向けて準備させている。中継ぎの先発転向は一昨年の落合英(昨季引退)が記憶に新しいが、この時の試みは無残にも失敗。だが結果的に投手全体を通して先発が脆弱になったのが05年シーズンであったから狙いとしては合っていたといえる。
エース川上は肩の故障に悩まされていたのが遠い過去のようだ。3年連続10勝と過去には出来なかった事が出来るようになり、今オフは将来のメジャー移籍もほのめかすほど精神的に乗っている。昨季後半ノーヒットノーランも果たすなど勢いを盛り返した山本昌は最晩年と言ってもいい41歳だが、これだけストレートに速さを求めないで選手生活を過ごしていると衰えも気にならない。キレ味命の130キロ台のストレートは、数字に凄みが無い分打者は余計に打ち辛いのではないか。200勝到達はほぼ間違いないだろう。ようやく不振と決別し復活した朝倉は投球スタイルを変えたのが功を奏して安定感を増した。初めて11勝を挙げた02年はとにかくストレートとフォークが生命線で、ある程度の制球力を維持するためにすり足投法という特殊フォームを武器にし、そのテンポと勢いで勝負するピッチャーだった。それが故障もあり投球フォームも二段モーションに変えるなど迷走を続け、落合も普段は選手を責めないにも拘らず朝倉に対してだけは厳しいコメントが目立っていた(野口(巨人)にもそうだったが)。背番号18剥奪という荒療治もあり蘇ったのが昨季。オーソドックスなフォームからシュート・大きなカーブなど多彩な変化球をモノにしただの力投派から脱皮。ゲームメイク率100%という数字もその安定度を物語っていた。
この3人は万全だが、フルシーズン好調を維持できなかった中田・佐藤充も含めて残り3枠が争われるであろう。左投手のマルティネスが退団したこともあり落合の口から出される選手は長峰・佐藤亮という左投手である。そこそこの実績がある小笠原の奮起も候補に挙がるだろうが、奇数年は0勝と流れがハッキリしている隔年投手なので信頼の寄せづらいピッチャー。しかも03年・05年と開幕ローテーションを務めているにも拘らず期待を裏切っているから尚更だ。長峰の昨季の登板数は2。いずれもどうでもいい場面で2イニング投げたものであり信頼は無い。ピッチングスタイルはストレートの速さがそれほどでも無いように技巧派である。消化試合でリリーフ登板した佐藤亮も同様のスタイル。だがストレートが速くなくても投球術の基本となるのはストレート。山本昌がそれを証明しているように速さが無くてもキレがあれば打者を料理できる。2人はその意識を強め、キャンプでは体力面よりも技術、特に投球フォームの繊細部分までしっかりとチェックして欲しい。
先発陣の話でこれだけスペースを割くとは中日というチームにしては意外だったが、平井が抜ける事が濃厚なリリーフ陣。仮に平井の先発転向が失敗に終わっても落合英の場合はその後急速に衰え2年で引退する羽目となったから平井抜きで挑む事を考えなければならない。それを見込んで新外国人もラミレス・バレンタインと2人の剛球右投手を加入させたが大化け狙いで安定度の程は不明。岡本の不安定ぶりは今季を占ううえでの不安要素で、試合中盤での起用が多かった鈴木・久本らをセットアッパーにシフトして乗り切る事も考えられるがまだ足りない。期待を一身に背負うのが中里であり、150キロ超のストレートは速さもさることながらキレも抜群。長らく続いた故障生活故先発エースとしての道は閉ざされたままだが、リリーフエースとしての視界は良好だ。いずれにせよ絶対的な選手が居ないので、投手13人体制を採ってより多くの選手をベンチ入りさせることも考えているだろう。

新・3番打者は誰の手に 〜北海道日本ハム

主な戦力表



不動の3番打者である小笠原道大がFA移籍。ヒルマン監督は4番より3番に強さを置く傾向があったのでこれは痛い事この上ない。セギノールが残留して最悪の事態は避けられたが戦力ダウンは否めず。この陣容にどうやって新戦力をはめ込むかが明暗を分けそうな野手陣。
一方の投手陣は相変わらず生きの良い素材が揃っている。特に5番手以降の先発ローテーション争いは熾烈となるだろう。反対にリリーフ陣は前年の登板過多の影響が心配である。

<守備力チェック>

捕=鶴岡・高橋の併用路線は変わらずか。前年の阻止率は高橋が上だが違いは少ない
一=確実に捕球出来る選手となると選択が難しい。グリーンを回すか
二=田中賢の守備範囲はトップクラスで文句無い
三=グリーンがどれだけやるかに因る。守備固めに飯山を
遊=金子で文句無いがスケールダウンが心配。そろそろ次世代の準備を
左=SHINJOが抜けて出来た穴。紺田・川島がどれだけやるか
中=05年も守っていた森本で文句無し
右=今季も稲葉が固めて安心

<野手陣>

小笠原・SHINJOというポイントゲッターが退団。セギノールの退団も囁かれたが何とか残留に漕ぎ着けた。だがセギノールは成績下降が目立っているので今季に向けて余力は残っているか、という新たな不安が生まれてしまっている。もしセギノールが目も当てられなければ「森本・田中賢の1・2番がチャンスを作って…」なんて言っている余裕は全く無くなってしまう。極端な話3番を田中賢、4番を森本にしてまで陣容を整えなければならないはずだ。稲葉は昨年のアジアシリーズでこそ4番を勤めたが、5番で威圧感を与える役目の方が適任なはずである。新外国人グリーンも打撃センスは抜群ながら小笠原が抜けた3番が務まるか不安。
そんな事を考えながらオーダーと取っ組み合うと、やはりセギノールの退団に備えるためにも準備期間を設けた方が良いのではないかと思い、森本を3番に入れてみた。稲葉と同じく変化球打ちが巧くパンチ力もある田中賢も3番候補となるが、犠打の巧さも光るのであと1〜2年は同じ打順に居た方が良いだろう。
サードとファーストが不安定か。グリーンがどちらのポジションが巧いかにもよるが、木元の成績下降も不安を掻き立てる要素。彼の他にスラッガータイプはというとファームの陽・市川・鵜久森ぐらいしか見当たらず。クリーンアップに重みが無くなっている以上6〜7番辺りに将来のクリーンアップとなるスラッガーを組み込みたくなるのは当然の心理だと思うのだが、果たしてヒルマン以下首脳陣はどう考えているのだろう。昨年後半みたく稲田・飯山・紺田・川島らアスリートタイプ(川島はスラッガーとしての資質もあるが)をその日その日で日替わりに起用していけば何とかなる、そう考えていたら恐らく早急に転落してしまうだろう。だから木元に掛かる重圧というのは予想以上に大きいものであるし、本人もその自覚を持ってキャンプから振り込んでもらいたい。
二遊間は、普通に考えればリーグ屈指のセカンドとして成長した田中賢に、堅守で意外性のある金子誠で万全。だが不安点を挙げるとすればやはり金子誠の方で、意外性があるといっても02年を最後に2割6分すら打てないシーズンが4年続いており、機動力も6年連続一桁盗塁と並。野手全体が小粒と化している中、このまま金子誠がショートに居座り続けるのはプラスになると思えない。
外野では森本・稲葉の右中間は鉄壁だがレフトが空いた。守備を固めるとなると候補は紺田であるが、打線を強化したいのならば坪井の意地に期待するか、グリーンをここに回してサードに木元が回り、ファーストに小田が入ってくるのだろうか。小田は右投手専用の趣があるので右打者を一枚用意したいが、田中幸の衰えは来るところまで来た感じである。その際はグリーンを内野で使い、レフトには川島か小谷野あるいは新人金子洋といったパンチ力ある打者を持ってくるのか。アスリートタイプは上記4人の他高口・工藤といった面々も控えており困らないが、ともかく打撃タイプの選手の欠如はアキレス腱となるだろう。
大化け候補としては前述した陽。強肩強打で動物的勘も冴える選手であり、現在のショートのレギュラーである金子誠とは一線をなすタイプ。抜擢するには勇気が要りそうだが上手くチャンスを掴めば松井稼頭央(メジャー)のようなショートに成長していくだろう。打撃だけに特化した鵜久森・市川はまだ時期尚早。ファームでも粗さが目立ち低打率に終わっているので、あと2〜3年は熟成期間が必要だ。

<投手陣>

順当に行けば今季も強力投手陣は健在なのだろうが、先発を支え続けたリリーフ陣がかなりの不安要素を抱え込んでいる。
岡島・トーマスが退団し左投手が不足。これにより先発・リリーフどっちつかずだった武田勝が中継ぎに定着する事が予想され、先発陣の人員不足も否めず。武田久−MICHEALの必勝リレーが猛威を振るった前年だが、武田久の75試合・81イニングは明らかに投げ過ぎであり今季が不安。昨年のシーズン中も、ベッドを立つのも困難なぐらい疲労が溜まった時期があったらしく、それでも責任感を胸にベンチに入り続けて投げ抜いたという。代役を立てるとしたら建山しかいないのだが、その建山もここ2年はやや停滞気味でセットアッパーという大役をこなせるかどうか。リリーフに加えたスウィーニーは技巧派の先発型だから、下手をすれば1年でリリーフ崩壊という事態になりかねないのが現状である。
先発陣にも不安がある。それは12勝を挙げたダルビッシュの事であり、昨年の活躍からなのかシーズンオフは挑発的な言動が目立つようになり、これがチームの和を乱さないかという事。2年目にしてはや代理人を立てて契約更改に望む・優勝旅行に参加しない・他球団の新人にわざわざ忠告を与える云々…。ムードメーカーのSHINJOが居なくなりそういったマイナス要素が浮き彫りになりやすい環境なのも不安の種。それともう一つが故障の懸念。これまで肩を痛めて精彩を欠くという事が多かったが、心配なのが肩ではなくヒジ。昨年後半から最速153キロを初め常時150キロ前後を記録するストレートが冴え渡った。このストレート、速さだけでなくキレ味も抜群に良くミートされ辛い必殺のボールといっても過言ではない。高卒2年目にしてこれだけの球が投げられるのは凄いのだが、逆に鞭のようにしなるヒジに相当な負担がかかっているのではないか、というのが僕の不安。阪神・藤川のストレートも凄かったが、ダルビッシュはそれに負けぬ劣らぬ球を初回から、それもストライクゾーン低目に制球良く決めてくるから不安は尚更増幅される。もしダルビッシュが離脱したら先発陣は当然再編を余儀なくされる訳であるが、杞憂に終わる事を祈っている…
実績でローテーションを並べていくと、ダルビッシュ・八木・金村・楽天から移籍してきたグリンと続く。5番手以降に人を得ないが、候補は揃っている。橋本・江尻・立石・スウィーニーがその穴埋め候補で、前年全く精彩を欠いた正田・鎌倉も健在だ。金村が例の事件の後遺症に苦しみ、グリンがコケる様な事があってもこの豊富な人材をやりくりすれば何とか埋められる。
立石は年齢的限界が近く、江尻が大化けの難しい30歳代に突入した事もあり予想スタッフには橋本・正田を入れた。橋本は投球パターンの多様化、正田はストレートのキレを上げる事が当面の課題だろう。ソフトバンク・ロッテには無い楽しみが日本ハムには汲々と詰まっており、今季も采配を間違わなければ優勝を狙えるだけの投手力はある。
当然新人の宮本・糸数もその穴埋め要員。課題はそれぞれ記したのでここでは詳しく述べないが、ともに4年秋季リーグ優勝という花道を飾っておりその勢いに期待したい。
崩壊が懸念されるリリーフ陣。武田久・MICHEALがともに不振に陥ったとしたらどうするのだろうか。もしそんな状況になったらクローザーに抜擢したいのが伊藤である。ルーキーイヤーの99年に3勝を挙げ主力候補となったが、あくまで「候補」のまま03年までを過ごした。それでもヒルマンは密かに期待していたらしく、04年いきなりリリーフの中心として抜擢。伊藤もそれに応えて5セーブを挙げたのだが故障を発生させ、そこから2年を経てようやく昨年9月に復帰。ストレートは140キロ台ながら打者が打ちづらそうに見え、キレは相当戻っている。5試合のみの登板でポストシーズンでも活躍は無かったが、手薄になっただけあって大化けの可能性は高い。

戦力分析を行うにあたって

基本的にはどのチームも優勝することを前提としてやるつもりです。

予想するオーダー・投手スタッフなどは別館を利用して戦力図としてまとめ、
ブログ内でコメントを書くというスタンスでいきます。

戦力図は公表が終わり次第、
分析が終わった球団から順に別館に保管して行きたいと思います。



週間ベースボール(年末年始合併号)の予想を見て思うことは、
ピッチャーでは先発・リリーフに限らずほとんどの場面で、
「一軍予備軍」と呼ばれる選手までスタッフの中に入れられており、
フィールダーの方は対右投手・対左投手の場合に分けられ、
丁寧にも左打者・右打者がそれぞれに振り分けられて入れられることがしばしば。


近年は選手のレベルが全体的に底上げしている事もあり、
一軍メンバーを予想しづらいのが現状である。
そのため枠を広げて、
とりあえず一軍に入れそうなメンバーを並べていくというやり方であろう。



そんな訳で、週べと同様の方式でやっても面白くもなんとも無い。
だから時代の流れを承知で、
あえて一軍枠は28人という意識の中で予想していきたい。


ということで取り上げる項目は以下。

<陣容>
野手はポジション毎に、投手は役割毎に一軍予想メンバーを羅列していく。
<オーダー>
野手のみ。(当たり前だ)
首脳陣や周囲の方の思想に忠実な「予想オーダー」と、
無理を承知で僕自身の願望(妄想ともいう)を加えた「独断オーダー」を扱う。
<サブ>
一軍予備軍の選手はここに羅列。
期待されてはいるが結局は一・二軍往復が中心の選手か。
<大化候補>
ここでの「大化け」の定義は、
「『サブ』から一気に一軍定着を果たしそうな選手」とする。
ポジションの厚さ・その選手の勢い等も考慮に入れたい。


コメントであるが、
主なテーマは「センターラインの守備」と、
「生きの良い投手スタッフ」である。
長所よりも問題点を取り上げる事を優先とし、
回りくどい説明でかなりの長文となる事が予想されるので勘弁を。

また故障者については、
今季絶望などといった酷いレベルを除いては、
復帰することを見越して取りあえずメンバーに入れる事を前提とします。



個人的な都合で申し訳ないが、
僕の応援するチームが下位に集中していることもあり(つうか元々下位チームを応援するのがコンセプトなのだが)、
逆ウェーバー順に取り上げていきます。
オープン戦までに終わるといいなあ(逝け)