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  • 2007.04.08 Sunday
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三遊間にエースと課題は尽きる事無し 〜東京ヤクルト

主な戦力表



何とかAクラスにたどり着いたが昨年は借金生活。交流戦が無ければあわや最下位という体たらくであった。今季も外国人3人制で乗り切ろうとしている野手だが、いい加減和製大砲を育て上げるという気概が欲しい。宮本で安泰だった内野の要・ショートも年齢的後退が心配な事だし。
ついに雑誌「野球小僧」にも虚弱体質と認定されてしまった投手陣(昨年の10月号)。台湾出身のグライシンガー・希望枠の高市だけではそれを変えることは劣底不可能でこちらも長期的視野が必要である。やりくりの上手さはここ数年のペナントで証明済みだが、人材育成となるとどうか?

<守備力チェック>

捕=米野の送球の乱れは直っているのか。古田も健在だがやはりカギは米野
一=リグスの股関節の柔らかさは凄まじく捕球は安泰か。ゴロ処理は不安だが
二=送球の乱れが目立った田中浩。セカンド一本で改善なるか
三=最も不安なポジション。宮出・飯原をはめ込むという発想がまず理解不能
遊=宮本の衰えが心配。故障も心配
左=ラミレスの曖昧な守備範囲はやはり不安。肩の衰えも隠せず
中=今季はライトも不安で青木の悩みの種は尽きない
右=宮出なら安定度抜群なのに、特にスローイング…

<野手陣>

昨年もヤクルトのチーム構成に対して散々文句を言ってきた感があるが、今季もメンバーは変わってもその問題点は全然変わっていない。どうせ岩村の穴埋めに外国人を埋め込むんだろうなとは思っていたが、まさか今季以降もライトを固める体制に入ろうとしていた宮出をサードコンバートさせてまで外国人野手を3人揃えにかかるとは予想だにしなかった。確かに打撃の素質を買われて02年シーズン中に投手から野手へと転向したのだが、だからといってレギュラーの座に就いた後も便利に扱う事は無いだろう。もし新外国人ガイエルが守備に難のある選手だったら、レフトのラミレスもお粗末だからセンター青木にかかる負担がかなり気にかかる所。外国人獲得の巧さはあっても、近年は外野を見込んで獲得したマーチン・リグスが実は外野守備は不安だらけな選手だという事が来日後に発覚した事だし。
この閉塞感を破るには思い切った抜擢が必要。ガイエルが看板倒れになる事を見越して5番ライト宮出を変えず、6番には巷でその宮出とサードの座を争うと予想されている畠山を入れたが、まだ足りない。大化け候補に名を挙げた選手にこれほど強く化けて欲しいと願うチームは野手では見当たらない。武内はファーストにリグスが控え、野口は故障上がりと不安要素はたくさんあるが、控えにも代走・守備要員の城石・三木、峠を過ぎた感のある代打度会・鈴木と貧弱なメンバーが顔を並べているので、2人には是非その長打力でチームの殻を打ち破って欲しいと願って名を挙げた。ちなみに武内は外野に登録変更との事で、2年目ながら早くも生き残りに必死な様相を見せている。
レギュラーに対しても同様である。宮本の2番復帰、古田PMの正捕手復帰が注目の的となっているが、そうなったら宮本が下位を打ち米野が経験を積んだ昨年が丸々無駄になってしまわないか。クリーンアップが外国人頼みとなるのだからせめて1・2番とセンターラインには将来性と勢いのあるメンバーを揃えて欲しいものである。宮本は打も守もまだ元気だが、高齢化が故障の多さに繋がっているのは古田と同様の選手生活。成績にはまだ見栄えがしても衰えは確実にやってきており、それに気付かず信頼しきってしまうと古田の成績が落ち込み4位に低迷した05年の再現となる。野口や梶本を抜擢するとなると確かに宮本より確実性も守備も欠ける事となるが、宮本自身も入団当初は守備だけに特化した非力な打者であり起用され続けることによって打力をアップさせ名ショートと成り得る事が出来たのである。宮本とはバージョンが逆なショート候補の2人だが、上手くいけば大型ショートとして外国人を凌駕する有力なクリーンアップ候補に成長するかもしれない。折角青木をはじめ米野や田中浩とセンターラインが勢いある若手で固まりつつあるのだからその流れに乗るべきである。若松前監督時代は古田・宮本を始め土橋・城石・鈴木・真中・佐藤といったベテラン陣の踏ん張りでチーム力を保ってきたが、やはりその間に一人でも多くの若手が現れないとこうして現代のチーム構成に重大な影響を及ぼすのである。だから古田には選手よりも監督として自分の価値観を磨いて欲しいし、長期政権を任せるなどその余裕をフロントは与えて欲しいのだ。
昨年は宮本故障の際は主に田中浩がショートを守ったが、守備範囲の面で見るべきものが無くまた肩も強くないのでショートというロングレンジからではスローイングが乱れやすい。そのためどんなに成長しても平均点のショートにしかならないであろうし、やはりセカンド一本で固めた方が適材適所といえる。サードの一角として期待される畠山は打撃だけが魅力の典型的スラッガーで、昨年はファームで長距離より中距離という気持ちの切り替えが出来た年であった。一軍では代打のみで数字も残らなかったが、宮出・飯原ら外野からの転進組に負けたとあっては愚の極み。首脳陣も多少の守備・走塁には目を瞑り、打力を中心に評価してメンバーを選択して欲しい。

<投手陣>

投手陣の支柱的存在であったガトームソンが抜け、先の見えない併用法のデメリットの大きさを思い知らされた形となったヤクルト首脳陣。それにも懲りず再び野手3人:投手2人という外国人のスタンスは変わらず、今季も同様の轍を踏む予感がプンプンである。
完投できないヤクルト先発陣だけにガトームソンの昨年の存在感は9勝という勝ち星を遥かに凌駕する価値があったはずで、リリーフエースである「ロケットボーイズ」石井弘・五十嵐はともにほぼ今季絶望という事で、穴というありきたりな表現よりも喪失感は莫大なものなはずだ。新戦力という観点では韓国球界で活躍したグライシンガーと、東都大学リーグの中心的存在だった高市が挙げられる。ヤクルトの外国人探しの力量はかなりのものがあるので期待したいが、やはり不安要素は3人の外国人野手である。仮に成功したとしてもゴンザレスとの併用で色を失うという結果に成り兼ねない。
希望枠を行使し獲得した高市であるが、彼に投手陣のスケールアップを期待するのはハッキリ言って酷。ピッチングの信念を曲げさせず、常に自分のペースで投げさせてやる配慮が必要である。というのも古田には2年前の自由枠投手・松岡に投球練習でフォークを強要するなど決め球を持たない投手は使えないという概念を持っており、実際のリードもストレートに威力の無い投手に対しては内角攻めよりはスライダー・フォークの多投で凌ぐパターンが多い。決め球という概念を持たず半速球でスイスイと打者を手玉に取るのが長所の高市が古田と馬が合うかどうかは言わなくても解るだろう。とにもかくにも、この高市特有の技巧が「ウイニングショット主義」のプロ野球に通用せず力負けをするとなれば0勝に終わる危険性が高い。逆にこの投球術はプロにも前例が少ないので騙される打者が続発すれば新人王も狙える、というピッチングの安定感とは裏腹に両極端な可能性のピッチャーといえる。
戦力は上積みできても、ガトームソンのような長いイニングを投げてくれるピッチャーという面での補強は皆無だということが解った。当然既存選手に期待するしかない。単純に考えれば05年(チーム完投数たった3)に完投を1ずつ記録している川島・高井・館山にその役割を担わせたいが、川島は昨年のほとんどが肩痛との戦いに明け暮れ、高井・館山はリリーフも務めるなど3人とも期待をかけづらい状況に陥ってしまった。石川は6イニング、藤井・石井一は7イニングがやっとという昨年のピッチングだったが、リリーフに石井弘・五十嵐が控えていた歴史もあり伊東ヘッドコーチ自身が「先発は6〜7回を投げてくれればいい」という概念に捉われていた事を考えれば仕方ないか。タフネスさという観点では松井が挙げられるが、フォーク以外の変化球が未熟で先発でのプランニングに欠ける。やはりヤクルト先発陣は7回が限度、という概念を変えるのは並大抵の事ではないというのが解る。
その先発を支えるリリーフにも不安要素ばかりだが、それに頼るしかないというのが現在のチーム状況。石井弘・五十嵐の故障は大きく、仮に戻ってきても全盛期のような勢いは期待できないはずだ。よって今季中に新たな形を見つけなければならない。
まずはリリーフエースの高津。最晩年ともいえる年齢だが昨年は急場凌ぎにも拘わらず防御率2点台と安定感を発揮した。だがそれでもシンカーの威力は全盛期と程遠く、アメリカで多用していたスローカーブとこれまでの実績による「顔」で凌いでいた感が強い。39歳という年齢は一度崩れると復活の難しい立場であり、一シーズンフルにクローザーを務められる力が残っているとは思えない。彼をサポートするセットアッパーの一番手も同年齢の木田であり、クリーンアップ・先発・リリーフ何処をとっても「つぎはぎ」「急場凌ぎ」というチーム状態。本格的にメスが入れられる日は永遠と来ないのでは、とも思えてしまう。
木田であるが、サイドスロー気味にモデルチェンジしてもフォークの落差は相変わらずで、後輩である館山・花田といった面々も昨年はフォークがよく落ちており指導という面でも貴重な戦力となっている。オールスター出場という華々しい復活も遂げたのだが、中盤以降フォークの投げ損ないが目立っていたので今季は大事なところで起用するには勇気が要るだろう。花田はまだ中堅だがストレートがいかにもボリューム不足で、右打者の内角にシュートを多投しながら、最後は木田直伝のフォークを落として凌ぐというスタイル。他にも松井・河端など古田のポリシー通りにフォークを決め球に持つピッチャーが多いが、全盛期の五十嵐・石井弘のような圧倒的な球威を持つ選手も居ないのでせめてバリエーションが欲しい。そんな実情もあり、サイドスローのルーキー西崎や技巧派左腕の丸山貴は意外と早期に一軍定着を果たすかもしれない。
こんなチーム状態だからなのか、高卒ルーキー増渕の株が急上昇している。最速150キロとも言われるストレートで首脳陣に猛アピールしており、現有戦力の勢いが感じられない現在では1年目からの定着があっても不思議でないとまで思わされる。フォームがやや特殊なので長いイニングを投げなければならない先発よりもリリーフの方に適性を感じる。ロケットボーイズの穴を埋められるとすればこの増渕以外に考えられず、一気にクローザー定着という事もあるかも。

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