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  • 2007.04.08 Sunday
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今オフの編成をシミュレーションする 〜東京ヤクルトスワローズ

古田敦也・選手兼任監督の誕生により、嫌がおうにも注目されたヤクルト。近年の球界再編問題での奮闘からヒーロー扱いされており、オーラも感じるのだが、そのオーラに球団フロント自身も押されているような気がする。
要は、「古田監督に何が何でも優勝してもらい、チームを盛り上げてもらいたい」というヘンな欲が生まれて来たのでは、ということ。仮に古田が監督じゃなければあそこまで石井一久の獲得に躍起にならなかっただろうし、ラロッカの獲得も見合わせていただろう。
補強などのバックアップ体制は横浜の項でも述べたように確かに必要だが、長期政権が予想され、未来がある新任監督に対して1年目はあえて補強なしでいって欲しかった、というのが外野である僕の意見。チーム全体をくまなく見渡し、不足する戦力のなか新たな人材を発掘・抜擢する。これは若いうちに経験を摘まないと身に付かないものである。古田自身はそれにも負けず色々と新戦力を抜擢しているようだが、果たして今後のヤクルトはどうなるか。


・現在のチーム状況

ラロッカ石井一・木田優夫・高津臣吾の獲得で野手は穴が無くなり、投手は層が厚くなったのは確か。しかし「戦力充実=監督の力量があまり試されない」というのは今の阪神を見ていただければ解るだろう。多菊善和球団社長以下ヤクルトフロントは他球団フロントと比べても一定の野球知識は持っている。「主力がメジャーに行っても代わりの選手が育ちますよ」とコメントしていたし、現に若松勉前監督時代はそういった手腕を発揮し上位キープを果たしてきた。しかし昨オフは石井弘寿のメジャー行きを断念させたり、新外国人も他球団出身、投手補強も元メジャー組と、一言で言ってしまえば勇気の無い補強策であった。おかげで古田自身も采配で思い切った手が打てない「勇気の無い」監督と化してしまいそうで怖い。
さて野手であるが、宮本慎也ラロッカの故障で満足なオーダーが組めないのが現状。それでも青木宣親・リグス・岩村明憲・ラミレスと続く上位打線の爆発力により得点力は落ちていない。この強力打線を前面に押し出した戦いをしており、機動力も青木が中心的存在となって生かしている。総得点もチーム打率も盗塁数もリーグトップである。
しかし何処となく物足りないのは、巨人戦に大幅負け越しというデータもそうであるが、やはり阪神と同じように空きポジションが無い、という事だろう。今でこそ二遊間は主力の故障で田中浩康らが台頭し、キャッチャーも米野智人福川将和が刺激を与えている。しかし彼らは開幕前フロントが描いた戦力から外れていた存在といっても過言ではなく、古田の配慮が無ければ恐らく今季も一・二軍往復であっただろう。表面上は現場とフロントの関係が良好に見えても、こういった点からどこかかしら軋轢が生じているような気がするのは考えすぎだろうか。多菊がことあるごとに古田の進路について口出しする事からも、そうではないのかと思ってしまう。
投手は、ここ数年の即戦力重視補強によりすっかり小粒揃いと化してしまった印象。「そこそこ使えるがチームのスケールアップにはなれない」そういった人材が前にも後ろにも転がっているのが現在の陣容で、今のままの路線を貫くのか、それとも刷新を図るのかで今後のチーム状況は大きく変わってきそうである。


・戦力外選手

A=高橋敏郎 鈴木健 土橋勝征 丸山泰嗣 久保田智 河端龍 山部太 三澤興一 平本学
B=ラロッカ (度会博文・城石憲之) ユウイチ松元 坂元弥太郎 高津臣吾 木田優夫 鎌田祐哉 (石堂克利・松谷秀幸) 田中充 ラミレスJr (本間忠・宇野雅美)

僕がヤクルトフロントトップだったら絶対に刷新を選ぶので、こと投手に関してはかなり多めに選んでみた。(あくまで理想なので…)
故障がちなラロッカをこれからも雇い続けるべきか。これも刷新を図るということでBに加えたけど、実際は残留だろうな…。投手の外国人2人(ガトームソン・ゴンザレス)を有効活用するためにも斬るべきだと思うが。
年齢的からして木田・高津のメジャー帰りコンビは躊躇無く、高卒ながら一向にピッチングにスケールが出ない坂元・石堂・松谷は多少悩んだが加入。宇野は個人的には輝いて欲しいんだけどなあ…社会人から再復帰の星として。ラミレスJrは文句無しに斬りたいが、何せ親父との関係で…
こうして見ると中途半端な投手のオンパレードである。その輪の中に五十嵐亮太・石井弘(故障もあるが)も加わり、石川雅規・藤井修悟も危ない。先発でブレ無く働いてるのが外国人2人と石井一、リリーフもメジャー帰り2人とあっては、今までのヤクルトというチームは何だったのかと思いたくなる。


・3年後の主力候補

今季の外国人野手3人(ラミレス・ラロッカ・リグス)は「F−ブラザーズ」というキャッチフレーズでも解るように、向こう2年ぐらいはヤクルトの売りとなって行くだろう。しかし、ラロッカ故障後の路線、つまり田中浩など若手登用に走った方が将来的に絶対プラスだろう。投手陣の悲惨さゆえ1〜2年後の優勝は確率低いだろうし。
そんな事を考え野手の3年後を予想すると、仮にF−ブラザーズ3人が解雇されるとしても、外国人スラッガーの依存度の高い球団なので、新たに引っ張ってくるということは容易に想像できる。まあハウエル・ホージー・ペタジーニという優良外国人のスカウトには定評あるのでそれほどの不安は無かろうが…
早稲田大学の1・2番コンビ、青木田中浩が生命線となるだろう。問題は彼らの後を打つ3番。岩村が今季も3割30本達成しそうな勢いなので、流石にメジャー行きを止められないだろう。○○繋がりが多いヤクルトからして岩村の先輩である宮出隆自がその座に就くのが予想されるが、宮出はこのとき32歳で成長の余地は残っているだろうか。
将来のショートである川端慎吾がどのような選手になっているのかが非常に興味深い。スケールのあるショートということで池山隆寛2世となっているのか、それとも外国人頼みのスラッガー事情からチャンスメーカーに落ち着くのか。武内晋一は起用しないと希望枠で獲った意味がなくなってしまうし、サードは畠山和洋が第一候補だが、パワーのある野口祥順が加わってくると面白い。
投手は、上記の解雇者リストに大量に名前を載せたので苦しくなったものの、ロケットボーイズ(五十嵐・石井弘)の復活があれば何とか組める。しかしそれでもスケールの小ささは変わり無いので、当然今ドラフトで獲得したいのは本格派投手である。
後は川島亮が故障しないということか。完成度の高さの割にはストレートに速さがある投手なので、彼が居るのと居ないのでは先発陣の印象がだいぶ違う。丸山貴史・村中恭兵の左腕コンビも台頭しないと苦しい。そうなれば高井雄平を安心してリリーフ一本で使え、リリーフのスケールもアップするのだが…
尚外国人2人、ガトームソン・ゴンザレスは加えなかったものの、ともに20歳代後半だから残っている可能性はあると思う。


  野手              投手
1 青木   中      先  川島     リ   石井弘
2 田中浩  二         石川        五十嵐
3 宮出   右         松岡        館山
4 外国人  左         松井        吉川 
5 武内   一         高井        佐藤
6 川端   遊         丸山貴       上原
7 畠山   三
8 米野   捕
  


・重点補強ポイント

・先発タイプの本格派投手
・ストレートの速い高校生右腕投手
・スラッガータイプの外野手
・走・守に優れた即戦力内野手


希望枠で金刃憲人(立命館)獲得がほぼ決定という空気があるので、これはヤクルトファンにとっては朗報だろう。とりあえず先発一枚を確保できたが、こうして見ると高井・丸山貴・村中以外は即戦力組ばかりなので、高校生獲得に力を入れるべきだろう。特にリリーフは、五十嵐・石井弘に陰りが見えてきたのでそれに取って代われる人材獲得は急務である。
外野は青木の他志田宗大・飯原誉士とチャンスメーカータイプは揃っているが、打力重視タイプが欲しい。ユウイチ久保田はもう厳しいし、牧谷宇佐美も苦しいし。
内野では、川端の開花はまだ先になるし、土橋宮本・城石に代わる守備名人の確保が必要ではないか。


・具体的なドラフト

金刃以外に、中位下位でも獲れそうな先発型を観てみると…大学は他球団もかなり熾烈な争いを繰り広げており、社会人からが妥当だろう。小松聖(24歳)はピッチングだけでなく守備面も充実し、大大会も多数経験。この実戦力と豊富な経験は即戦力となりそうだ。小松に比べるとスケールが物足りないが、荻野忠寛(24歳)もその完成度・経験に信憑性はある。
高校生では、先発で育てたい素材としては野田雄大(青森)・木村文和(埼玉)・ダース=ローマシュ=匡(岡山)・前田慎一郎(熊本)が中・下位の候補。リリーフの素材は、仁藤拓馬(静岡)を第一に考えたい。もちろん上位指名では田中将大(北海道)ら第一グループに喰らい付ければ未来は明るいのだが、その辺りのフロントの動きは不明。
スラッガーの素材としては、投手の磯部泰(東京)を外野で指名するのがお勧めだ。岩村のメジャー行きで手薄になる左打は、中山慎一郎(兵庫)・大田翔平(島根)らで埋めたい。ミート重視では、中島ユン(山形)が面白い存在となる。大学では、神戸拓光(流通経済)・下園辰哉(九州国際)に期待である。
円谷英俊(青山)の内野守備力が控えとしては貴重だ。走力も考慮するなら、社会人の寺内崇幸(23歳)が適した人材だろう。


・お薦めトレード

特になし。下手に「すぐ働くが中途半端」な選手を獲得するよりは自前選手を育てた方が良いだろう。中途半端な選手は特に投手にゴロゴロ居るのだから…

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