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  • 2007.04.08 Sunday
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やっぱT豚Sイラネ 〜31日 横浜vs巨人

1週遅れでセリーグも開幕した。
という事で何事も流行に乗り遅れる僕らしく2戦目にハマスタへ。



横浜を語る際切っても切り離せないのがT豚Sだが、
それ絡みでまず語ると、
ビジョンを番組宣伝に使う時点でもうゲンナリですよ。
始球式もモロに番宣だったし、
球速表示の度に番宣広告も表示されるし、
至る所にT豚Sクオリティが発揮されているのがもう…

試合前のビジョンでは、
歴代エースの紹介はかなり良かったものの、
村田など選手がいじめ撲滅の広告に借り出されていたのには?だし、
選挙の広告も入るなど、
観る人を完全な「野球モード」にさせてくれないのが残念な所。

こんな事なら球場名をTBSスタジアムとかにする方がまだ潔いともいえる。
命名権を売っている西武にしても、
ジュニアチームの戦いぶりや、
そのチームの監督として後身を育てている高木大成氏の紹介など、
好感持てまくりの企画ばかりだったのと比べてあまりにも幼すぎる。

球場外の施設「クルーンのストレートを対眼」というものも素材は良いが、
せめて観客にボタン押させるなど準備整えてから光発動するなりするシステムでないと、
「ただ光っている置物」と化してしまう恐れが高い。




さて試合の方であるが、
巨人先発は門倉という事で因縁試合モード。
これで横浜先発が工藤なんて事になったら…と思ったものの、
マウンドに上がったのは巨人キラーというより巨人からしか勝てない土肥。


土肥であるが、
ランナーを背負った際のクイックにかなり特徴があるのが面白い。
巧妙に牽制球を挟みながら、
走られる心配を拭い去った後は1.9秒台という、
信じられないぐらい遅いフォームで投げる。

反対に速い時は1.2秒台を記録するなど、
メリハリを通り越して使用限定と言うべきか。
ちなみに4回、李に走られた際はしっかりと刺した。



この土肥を最後まで捉えられなかった巨人。

目立ったのが二岡の代役・岩舘のプレーで、
4回裏、村田の何でもない内野フライを、
風で目測を誤ったのか見事に落球、内野安打にしてしまう。
2戦目ではやスタメン抜擢に応えようと力みすぎていたのだろうか。

それがいい方向に出たのがバッティングで、
5回表の2打席目はレフト線へ二塁打。
走塁も8.1秒で二塁到達となかなか速い。

第3打席も三遊間にヒット制の当たりを飛ばすが、
村田のファインプレーに阻まれ競争となり、
ヘッドスライディングで一塁到達(4.05秒)もアウト。
少々のミスでもおじけずのひたむきなプレーには好感触である。


代打・古木の当たりは、
普通なら完全な上がり過ぎのライトフライだったのだが、
狭いハマスタ+追い風という要素で伸びていき、
ポール直撃となり決勝点。
滞空時間は実に6.7秒なり。

唯一の穴が露呈 〜30日 ロッテvsソフトバンク

山村147キロ出すまでに復調していたのが、
何よりも嬉しかったこの試合。
逆指名で1位入団も6年間ほとんど何もしていなかったからなあ…
もう一人の逆指名右腕・山田もこの所故障続きで、
山村と同じレールを走りつつあるのが何ともいえないが(逝け)




その山村・山田と同期生が、
この試合最大の敗因となってしまった。

その男はキャッチャー・山崎で、
高谷の加入などで熾烈な争いとなった正捕手の座であったが、
今季もとりあえずその座をキープしている。


それはいいものの、
懸念は強力投手陣の足を引っ張らないかという事。
僕も昨年は温かい目で見て来たものの、
流石に一軍定着2年目となると多少の厳しい意見は必要だと思い、
こうして書き連ねている訳である。

この日以前に彼とバッテリーを組んできた、
和田・新垣・杉内は実力や山崎より年上という事もあるのだが、
大学・社会人という厳しいアマチュアの場で、
既に我流のピッチング哲学を身に付けている選手ばかりである。
よって無難にリードする事が出来たが、
この試合の先発投手は高卒なうえ1つ下と、
3人とは全く対照的の神内であり、真価が問われる事に。


だが2回裏、
ベニーを2−0から4連続ボールで歩かせると、
抑えるどころか自ら負の連鎖を招いてしまう。

一死一・二塁でバッターは竹原。
アッパースイングで穴が多いこのバッターを、
宝石通りカウント2−0にするが、
先ほどのべニーと同じくここからジワジワとボールカウントを増やす。
そして6球目、ワンバウンドのチェンジアップ(?)を前に弾くと、
ボールを拾おうか躊躇している間に走者に進塁を許してしまう。
さらに不味かったのが慌てて二塁に放った球がセカンドの頭を大きく越えていった事で、
ノーヒットで先制点を許すという正妻としてあるまじき行為をしてしまった。

これでカウント2−3で際どいコースを要求できない状況になり、
甘く入ったボールをフェンス際まで運ばれて2点目。

続く青野には初球をものの見事に運ばれ、
あっという間の4失点でゲームは壊れてしまった。
この後神内はノーヒットだっただけに、
この回の不味さが最後まで目立った試合となってしまった。


城島の穴を埋める事は現時点ではできないが、
少しでも近づくには自分が投手を支えているという自覚と、
自身のリードを構築していく事が重要である。
特に山崎は目を見張るような肩の強さも無ければ、
強打者としての資質も持っていないから尚更である。
ソフトバンクの強力投手陣をリードするのは楽であるが、
それにあぐらをかいているようでは一生城島二世にはなれない。




初めて訪れた千葉マリン、
まさにボールパークというのが相応しく、
資料館の充実など新規ファンを増やす努力の凄さも伺えた。


印象に残ったプレーは、
TSUYOSHI(西岡)の足だね。
第2打席のサードゴロの際、
右打席だったにも拘らず4秒をきる走塁を魅せ、
ソフトバンク守備陣に冷や汗をかかせたあの快足はまさにプロフェッショナル。
これからも彼の華麗なるプレーぶりを追ってみたい。

クイックは大事だ 〜25日 西武vs楽天

「グッドウィル西武ドーム」ではなくてグッドウィルドームなのか…
何となく魂が失われたような気がする旧西武ドームに行ってきた。


この命名変更然り裏金事件然り、
それによって西武ファンはどう思っているのだろうかなんて考えたが、
何の事はない、一塁側は外野はほぼ満員。
内野も9割方埋まっており、
やっぱり開幕はいいなあ、と改めて思わされた。




オープン戦の好投で、
見事にこの日の先発を勝ち取った楽天・青山。

スライダーピッチャーらしく、
年を経るたびに投げる際のヒジの位置が下がってしまうとは先日書いたが、
そんな脆弱さは完全に消え失せていた。

右打者が強力な西武打線を、
ストレートとスライダーのコンビネーションで捻じ伏せる。
2回には無視満塁のピンチを、
G・G・佐藤、中村細川三者連続三振で凌ぐ胸すくピッチング。
6回を投げ抜くのに104球も費やしたように磐石とはいかなかったが、
要所を締めて見事な先発初勝利。

この青山、地味に利いていたのがクイックモーション。
ランナーを出しても傷口を広げないのは、
1.1秒台を連発したセットでのフォームに寄る所が大きく、
俊足の福地ですら隙を伺う事ができなかった。


クイックモーションは外国人投手は苦手なのが一般的であるが、
対戦相手のジョンソンも中々のクイックを見せていた。
ストレートの際は1.2秒台をコンスタントに出し、
2回には細川とのコンビプレーで藤井の二盗を阻止。

メジャーリーガーは日本野球に対応できない(する気がない、ともいう)、
というのが助っ人の失敗パターンのひとつであるが、
このジョンソンは盛んに速い牽制球を試みるなど、
足技を阻止する工夫を見せていた。
この日は負けたものの、今後も大崩はしないであろう。



生観戦という事で、
幾つか気になったことをピックアップしてみよう。


1番で出場した高須だが、
5打数無安打と出塁できず一人だけ蚊帳の外に置かれたこの日。

足は速いはずであるが、
一塁への駆け抜けは第一打席が4.7秒(ショートゴロ)、
第二打席は4.9秒(サードゴロ)と芳しくない数字が続いた。
特に二打席目は走り始めで出遅れるシーンが目に付いた。

それでも9回の併殺打の際は、
併殺を免れようと4.2秒台で走り抜けたから些細な問題だが。


2回の無死満塁で得点できなかったのが最後まで響いた西武。
結局10安打しながら2点のみという拙攻を見せてしまったのだが、
6〜8番にズラリと大砲を並べたのは脅威である反面、
繋がりを欠く結果となってしまったのが原因だろう。

9番の細川が彼ら大砲タイプをさらに両極端にしたような、
ヒットか三振か、といったバッターであるから、(要はスラガガー)
上位打線へと繋ぐ形がとれず敗れる結果となった。
この位置にチャンスメーカータイプが嵌ればいい打線になるはずだ。




この日の隠れた殊勲者は、
6回に三遊間のライナーを横っ飛びで捕った沖原

9回には鉄平がピッチャーゴロで、
4秒ジャストの駆け抜けを魅せて内野安打にするなど、
楽天野手陣のひたむきさが光っていた。

早速の痛み分け 〜24日 ロッテvs日本ハム

ついに2007年シーズ(ry(しつこい)





開幕戦で雨天コールドとは珍しい。



エース清水が開幕投手を務めたロッテ。
しかし同チームには渡辺俊・小林宏など特徴がハッキリした柱がいる中で、
バランスは取れているが今一つ押しが弱い彼の立場は、
どことなく昨年の日ハム・金村と似ているようでなんとも。


若かりし頃は速いストレートと、
切れ味抜群の高速スライダーが冴え渡っていたが、
今では勢いが衰え、
昨年から遅いカーブの割合が増えて緩急を付け始め生き残りに賭けている。

しかし勢いが無ければ捉まるのも速い。
新3番に稲葉が入り、
下位打線にグリーン・坪井とスプレーヒッターが並んだ日ハム打線は、
彼の勢いの足りなさを逃さずヒットを浴びせ続ける。



そして4点リードで日ハムのペースとなってきたが、
6回裏の落とし穴に嵌められてしまった。

清水と対照的に快調だったダルビッシュ。
しかしここでキャンプ終盤での故障の影響が出たのか、
突如満塁のピンチを作ってしまうと、
新4番・ズレータ痛いという言葉では物足りないぐらいの、
グランドスラムを浴びてしまい一気に同点になった。



そしてこのまま降雨コールド、引き分けとなってしまった。
開幕戦だけに勝利でペナントに飛び出したいからこそ、
両チームにとっては足止めを喰らった感が大きいであろう。

巨大軍団攻略法? 〜24日 ソフトバンクvsオリックス

ついに2007年シーズン開幕である。(二度も言わんでいい)





ソフトバンクは昨年の沢村賞投手・斉藤和が登板。
常時150キロ前後のストレートに加え、
フォークボールも140キロオーバーと手が付けられない状態にまで進化した、
というのが昨シーズンの印象。


この日もその実力とネームバリューで相手にプレッシャーを与える。
相手投手・川越は何度も言うが昨年のゲームメイク率100%の投手。
だが斉藤和ほどの威圧感・体力が無く、
「自分のペースで試合を作る」という本来の持ち味が失われ、
「失点を抑えなければ勝てない」という思いが力みに繋がる。
結局8安打を浴び6回途中で降板した川越を尻目に、
まさに斉藤和のペースになるはずだった…



しかし15連勝した05年は、
キャンプ中の故障で出遅れ4月はわずか1試合の登板。
昨年も序盤は鳴りを潜めて尻上がり、というシーズンだったから、
今季はこの現象を改善しなければならないはずであったが、
改善できず。

それとも日本球界復帰のローズオリックスの4番に座ったことで、
川越が受けていたような「名前負け」をしてしまったのか、
本来のピッチングとは程遠く7回途中4失点。
4四球とコントロールが乱れ、濃厚と思われた開幕戦勝利を逃してしまった。



こうなるとオリックスのペースである。
今季のソフトバンクは確かに巨大戦力であるが、
「空母」にあたる存在の斉藤和を予想外の降板に陥らせた事で、
質は高いがセットアッパーが定かではないリリーフ陣を混乱に陥れた。

ラロッカ・ローズ・北川と並んだ、
ややもするとロートルで機能しないと思われたクリーンアップが爆発し、
9回に見事勝ち越し点を奪い勝利を手にした。


ソフトバンクとするとやや痛い負け。
セットアッパーの1番手である藤岡が打ち込まれての敗戦が、
彼を2年目のジンクスに嵌らせる結果とならなければ良いのだが。

花火乱発注意報 〜24日 西武vs楽天

ついに2007年シーズン開幕である。






開幕投手は、
2年連続となる西口と2年ぶりの岩隈。

両投手とも変化大きいスライダーが武器であるが、
球質が軽いという欠点も持ち併せている。

果たしてそんな両投手の持ち味が出尽くしたのか、
両チーム併せて5本塁打と大規模な花火大会となった。
草野のプロ初本塁打まで飛び出したのだから、
その凄まじさは推して知るべしだ(逝け)




西武は赤田、楽天はフェルナンデスと、
主力選手が一人ずつ欠けたこの試合。
影響が出たのは長打をフェルナンデスに依存する形となっていた楽天の方で、
39歳のベテラン・山崎武が4番という辺りが苦しさを象徴しているオーダー。
代役?の草野はよく打ったが、
打ち合いに勝つにはやはり主砲が居なければ…



昨年1試合も登板が無かった川岸・松本が早くも出番を貰えば、
ルーキー岩崎は初登板でホールドをマークした。
新たな人材が次々と排出される日本プロ野球、
今季も昨年に負けぬ熱さとなりそうな予感である。

元気な2番手外野手 〜OP戦17日 ヤクルトvsソフトバンク

今季のオープン戦は、
レギュラーから一歩離れた立場の外野手が異様に元気な点が目立っている。


前述のオリックス・坂口しかり、
横浜・下窪や日ハム・金子洋糸井
阪神も赤松が溌剌としており、広島も内野手登録だが尾形が良い。



さてレギュラーと控えの差が激しくなった、
オフの補強でそんな陣容となっているソフトバンク。
上記の観点からすると、城所の好調ぶりが目をひく。
現在の打率は坂口さえも上回る5割ジャストで、
俊足・強肩ぶりも坂口と同タイプ。

埋め尽くされた感のあるソフトバンクのレギュラー陣で、
当然彼のような若手が路頭に迷う事を懸念していた僕であるが、
やはり新参者・多村が驚きの色を隠せなかったほど、
練習体制がしっかりしているチーム。
松中という見本となるチームリーダーもいるから、
それに続かんとする若手、という図式は揺るがない。
この日は外野コンバート挑戦中の江川も、
途中出場で2打数2長打で2打点を挙げる大活躍を魅せている。


話を城所に戻すと、
1〜3年目はファームでも打率2割〜2割5分台の間をウロウロするなど、
自慢のシュアなバッティングがなかなか生かせずにいた。

それでも昨年は一軍が貧打に泣いていた事からチャンスが巡り、
好走塁など果敢なプレーで存在をアピールした。
しかし打撃は三振率4割超えと対応力が身に付いていなかったのも事実であった。


前世紀はイチローという、
スーパーマンが健在だった日本球界の外野。
彼の後釜となれる存在は中々現れない。
実績だけを見ればヤクルトの青木が最も近いが、
イチローは足・肩・フィールディングも超一流。
青木の守備もかなりのものだが、手が届いてるとは言い難い。

城所や坂口は実績こそまだまだであるが、
備わっている潜在能力はかなりのものがあるだろう。
果たして「イチローの後継者」のレールに乗る事が出来るだろうか注目である。

スーパースター誕生へ 〜OP戦17日 ロッテvsオリックス

近鉄時代にスペシャルアドバイザーのラソーダ氏から、
「スーパースターになれる素質がある」と評された男が現在ノリに乗っている。

それは2002年ドラフト1巡目(外れだけど)の外野手・坂口であり、
テニス界でシャラポワがブームになると、
すかさず「彼女との結婚が目標」なんてぶちまけるひょうきんな性格でもある。



毎年ファームで好成績を挙げており、
一軍定着は時間の問題かと思われているものの、
少ないチャンスの中、打撃でなかなか結果が出ず一・二軍を往復している。

それでも昨年、
開幕戦で途中出場ながら盗塁を決めた時は出てくるかと思った。
だが森山にしてもそうだが、
中村負広前監督の空虚な巨砲主義が幅を利かせていたためか、
代走要員はほとんど価値観を置かれていなかった。

そんな思いを爆発させているのか、
このオープン戦は目下4割超えと絶好調。
コリンズ監督の目指す野球と合致したタイプなのも強みで、
本日も第2打席に3塁打を放つなど3安打した。
こうした勢いのある選手が1番に座ると相手にとっては怖い。



一方ロッテの核弾頭である、
TSUYOSHIは不振が続いており結果がなかなか出ていない。


登録名変更を機に名実ともにスターへと成り上がる、
そういった目論みが感じられた今オフ。
しかし楽天・ささやき戦術に対する舌禍からリズムを崩したのか、
波に乗れない試合が続くこのオープン戦。

確かに過去2年は連続盗塁王など輝かしいが、
その反面物足りなさも覗かせている。
ショート守備は水準以上だが、
前の小坂に比べるとどうしても見劣りする。
打撃もシュアでそこそこパンチもある反面、
球際の強さが無く際どいコースを攻められると脆かった。

スターの称号を得るには、盗塁王もそうだが、
最低でも3割・ベストナインを獲るぐらいの気持ちで挑んで貰いたい。
日本代表のチームメイトのソフトバンク・川崎という良いライバルもおり、
競争に打ち勝てば名実だけでなく精神的にも一回り成長を果たすだろう。

強力打線に立ち向かえ 〜OP戦16日 ロッテvs阪神

ソフトバンクの主力選手も段々と打数が増えており、
そろそろどのチームも主力選手が本格的なエンジンを掛ける時期となってきた。


この試合の阪神も、
8番・林、9番・秀太以外は堂々たるレギュラー。
阪神打線の磐石さは語るに及ばず、
相手投手はこの時期強力打線に何処まで食い下がれるかが生き残りのカギとなってくる。





さて、その対戦相手、
ロッテの先発投手は台湾出身の
ストレートの平均が140キロぐらいで、
カーブ・チェンジアップ・スライダーを操る。
典型的な技巧派といってもいいだろう。


しかし阪神打線には緻密なコントロールが必要というのは、
この2年のペナントを見ても実証済み。
技巧派=コントロールは良い と早合点できないという点で、
投手のタイプを見極めるという作業は本当に面白いものだが、
ストレートが高目に浮きがちというのがこの呉。
さらにセットポジションの苦手さがそれに輪を掛ける。
併殺などで4回までを何とか1失点にしのいできたが、
5回に力尽きたように連打を浴びた。


特に左対左である赤星・金本第1・第2打席で抑えたが、
5回には両者ともにヒットを浴びたのが暗示的。
重大場面での左殺しなど、短いイニングの方があっていそう。



対照的に、
同じ外国人先発となった阪神・ジャンは快投。
ドミニカ・アメリカではリリーフとしての実績が多かったが、
阪神首脳陣は先発として大きな期待を寄せているようだ。

だが福浦やズレータが欠場し、
TSUYOSHIとの対戦も無かったから、
信頼を寄せるにはもう少し修羅場が必要。
後2試合ぐらい登板機会はあるか。

重圧を跳ね返せ 〜OP戦16日 西武vs巨人

大エース・松坂が抜けた西武とあって、
新たなエース候補として期待がかかっているのが、
昨ドラフトの希望枠・

「西口に似たタイプの右腕」として、
早速ローテーションの一角に組み込まんと、
首脳陣も何度も岸を実戦起用している。


しかしその多大な期待は、
時には重圧となって背中に圧し掛かるのがプロの世界。

確かに大学ナンバーワン右腕として評価が高かった岸であり、
鞭のようなヒジから放たれるストレート・スライダーは一級品。
だがその素質を生かす段階で苦労している現在。
紅白戦でもOP戦でも結果は芳しくなく、
OP戦4試合目となったこの日の試合。

早速その重圧が岸に襲い掛かったのか、
初回・2回・3回とそれぞれ1失点。

ここでさらに崩れるような事があれば、
どんな優秀な首脳陣でも辛抱する気持ちが折れてしまうだろうが、
ここから岸は粘った。
3回までで6安打・2四球と走者を出し続けていたピッチングが、
以降6回まで巨人打線を2安打のみに封じ、
ようやく手応えを掴んだ格好となった。


松坂・西口のような完成度は現在の岸には無い。
だが有り余る秘められた素質が期待されているからこそ、
何度も結果を出すチャンスを与えられており、
それに応えられなければ容赦なく切り捨てられるプロの世界。

だが「一度きりのチャンス」しか与えられない野球選手も少なくない中、
こうして何度も登板機会が来るのは恵まれている。
その首脳陣の辛抱に応え、
公式戦で結果を出す事で報いなければ「希望枠」の名が廃る。


2番手の大沼だって、
ドラフト1位逆指名という高評価の期待に押し潰されているプロ人生であるが、
こうして何年も見切られる事無くチャンスを貰っている。
上位指名、とりわけ逆指名は、
フロント・首脳陣の総意ともいうべき戦力補強であるから、
選手達は是が非でもその期待に応え続けるべきである。

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