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  • 2007.04.08 Sunday
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一定期間更新がないため広告を表示しています


門倉に対するブーイングは凄かった

まあ自業自得だと思いますが。
あっさりと中日がヤクルトに3連勝…うーん恐ろしい。


>トマスさん

阪神はポスト井川を見つけようとしたのか、3戦とも左投手が先発だったのが目をひきました。正直下柳が開幕投手というのは思いもしませんでしたが、その後連勝した辺りやはり広島とは地力が違う。

中日・巨人と順調に戦力あるチームが勝ち越した第1節。森野が7番を打つ中日は怖い事この上なく、巨人も谷がこのままいければ繋がりが出来て強力になる。しかしまだ始まったばかり、広島・横浜の巻き返しに注目したいです。


>ためいきさん

好意的に見れば、15勝2敗という化け物のような成績を残したと同時に近鉄が消滅したのが原因ですかね。心身のケアとかエースとしての心構えを身に付ける前に移籍騒動に巻き込まれ、期待を一身に背負うようになったのが大きいかと。


>ジャックさん

オープン戦後半の出来から、まさか中村ノリがスタートダッシュをかけるとは思いませんでした。
石原の外角一辺倒リードは04年ぐらいから目に付きますが、広島投手陣が「ボールが速く、制球難」という陣容が続いている近年ですので内角を攻めようにも勝負所で危険と思うのが性であり責められない部分もあります。フロントにはもう少し青木高のような技巧派投手を増やしてもらいたいものです。
谷繁の肩は強いだけでなく、盗塁刺の際はセカンドの右下にピタリ正確に投げてくる。矢野もしかり、大ベテランの域でも一向に衰えない秘密が解る気がします。

NPB's dreams 〜第4夢

パリーグに続きセリーグも開幕し、
いよいよ長いペナントレースがどんな物語を描くのかと思うと、胸が躍ります。


さて最近の野球界ですが、
大スターが一斉にアメリカ大リーグで活躍する時勢もあり、
「それに比べて日本のプロ野球は…」という論調で野球が扱われる事が多いですが、
決してそんな事は無い。
何故ならそのアメリカで活躍する日本選手を生み出したのは、
紛れも無く日本であるからです。

高校や大学・社会人というアマチュアから、
プロ野球へ入団するという流れが正常に行われているからこそ、
日本人メジャーリーガーが多く生まれるようになった。

横浜高校時代「平成の怪物」と呼ばれていた松坂。
彼とて全てが順風という訳では無かった。
若かりし頃、もちろんピッチャーだった松坂ですが、
ある一つの癖が直らなかった。
それは投げに行く時ヒジがしならない「アーム式」と呼ばれるフォームであり、
強制するために指導者が採った策は、
「キャッチャーの練習をさせる」というものでした。

キャッチャーの仕事の花形は盗塁阻止。
その際の理想のフォームは「砲丸投げのようなフォーム」と言われます。
そして松坂にその練習をさせる事で、
ヒジの屈伸の大切さを意識させたという訳ですね。
そうして無事に直す事ができたからこそ、現在の松坂が有る。
大リーグを取材する方も、その事を胸に刻んで仕事に挑んで貰いたいものです。



ところがどうしたものか、
そういった事を理解する気があるかどうかすら不明なメディアが現れるのは、
現代社会の常なのでしょうか。


キャンプ中の話ですが、
「我々とファンの架け橋がマスコミだから、丁寧に対応するのは当然だろう」
などといった自惚れにも程があるコメントが新聞記事になったものだから、※1
もう呆れを通り越して笑うしかなかったですよ。

昨年も、
「運命共同体であるマスコミへの配慮が必要」
などという記事がネットを軽く賑わせていたものですが、
本当に情けなくなりますね。

現在の日本プロ野球が危機だ危機だと言われているのも、
地上波放送の削減に見られるようにメディアの露出が少なくなっているのが根拠ですが、
危機だ危機だと騒ぐだけで何もしてくれないのが「運命共同体」とは、
どんな体を張ったギャグなのでしょう。
本当に運命共同体ならば、危機的状況だと思うのならば、
積極的に取り上げて救う努力をするものでしょう。
そうでないと自分達の立場も危なくなってしまうのですから。

しかし上記のようなメディアは、
選手達にたかってばかりでロクに注目してくれないし、
逆に自分達が気に入らないと判断した野球関係者はとことん叩く。
それもプレー云々とは関係なく「マスコミに配慮しない選手」がその対象となるから、
マリナーズのイチローや中日の落合監督といった人物に対して、
根も葉もない事が書かれていく訳です。
「それなんてプロパガンダ?」と突っ込みの一つでも入れたくなりますよ。



そんな疑いが、
「日本野球は衰退していない、ただメディアが注目していないだけだ」
にまで発展していくのが僕の悪い性分であるのですが、
今春キャンプでほとんどが北京五輪・星野ジャパン(どうでもいい事ですがこの「○○ジャパン」という呼びはあまり好きでないです、「○○」という部分が強く「日本を応援する」という気分が殺がれてしまう。まあ僕が神経質という面もあるのですが)に話題を裂かれたのを見るや、
あながち嘘ではない気がするのですがどうでしょう。



ON時代とまで呼ばれた二大スターの時代を経て発展してきた野球界という事もあり、
メディアはスーパースターを求めがちです。
今季で言うのならば楽天・田中と早稲田大学・斉藤が、
さかんにメディアが発するスポットライトを浴びています。

しかし毎度の事で申し訳ないのですが、
全体のレベルが上がっているから、ONのようなスーパースターは今後現れづらい。
だからこそ特定の選手にばかり注目せず、
広い範囲で選手を観る事でファンの興味を呼べると思うのです。
「広く・浅く」という言葉はどの業界でも聞く言葉ですが、
新規ファンの興味をひくにはやはりこの思想が大事なのです。



2リーグ12球団揃い踏みとなった日本プロ野球ですが、
何といってもまずソフトバンクが強い。前評判どおりと言われればそれまでですが、
巨大戦力といわれる投手陣に胡坐をかく事無く、
山村を復活させたり森福を抜擢したりしているのが恐ろしい点です。

珍しい出来事は日ハム「6戦で3引き分け」でしょう。
開幕戦の引き分けは雨天コールドでしたが、
後の2戦はしっかりと先発投手が9回投げている。
特に30日のダルビッシュ14奪三振ですから凄まじい。
投手陣の頑張りに比べ打線が低調という印象ですが、
1・2番コンビの森本・田中賢介が軌道に乗り始めたら怖くなりますよ。

その1・2番コンビに変化があったのが中日です。
名コンビにして最強の二遊間だった荒木井端ですが、
今季は従来とは逆の打順でスタートしました。
「中村紀・ウッズ以外は誰でも2番を打てる」という落合監督の発言しかり、
攻撃的な野球を展開しそうで今季も強力なのは間違いない。

中日の対戦相手だったヤクルトはその強さに飲まれた格好となりましたが、
育成枠から這い上がってきた伊藤が見事開幕1軍スタート。
初登板は2失点と打ち砕かれましたが、今後が楽しみです。

早速結果を出したのが阪神のルーキー・小嶋です。
社会人時代は全然登板が無かっただけに、
希望枠でも即戦力とは見られにくかった左腕ですが、
そんな選手が予想を裏切って即戦力となっていく。
本当に野球は奥が深く面白い。そんな事を考えさせてくれます。

その他、広島のルーキー投手も良い。
2戦目に早くも先発で抜擢された青木高広
相手にとってはかなり打ちづらそうな技巧派左腕です。
リリーフで早速初登板した上野・宮崎と共に今後も貴重な戦力となっていくでしょう。
ロッテは相変わらずの日替わり打線ですが、
チーム内で頭一つ勢いが抜けている青野をはじめ将来を担うバッターがゴロゴロいる。
西岡・今江の成長を見ても指導者が手を緩めていない何よりの証拠です。
楽天は苦難続きの一週間でしたが、2勝がいずれも青山というのが実に興味深い。
2年前の今頃は「岩隈でしか勝てない」だったのが、
今季は「青山でしか勝てない」ですからねえ。本当に何が起こるか分かりません。



既に70年以上という歴史を刻んでいるとおり、
プロ野球の世界に終着点というものは無い。
スターが流出したっていくらでも代わりの人材が出てくるもので、
そうして抜擢された新星が新たなドラマを生み出す。
この人材輩出の流れが止まらない限り、プロ野球は永遠に不滅です。

僕も今季の観戦試合は早くも3を数えましたが、
これからもそのドラマを可能な限り見続けたいと思います。







※1 何も隠すことは無い、夕刊フジのこの記事ですよ

野球は観に行けても更新の暇が無い

新居(というか寮なのだが)にネットが繋がるまでは中々不便である。


>ジャックさん

この度セリーグも開幕しましたが、2戦して中日が抜け出した格好となりましたね。中村紀がかなり活躍していましたが(笑)
不安視されたローズ・ラロッカの当たりぶりが凄まじいオリックス、中軸以外はロッテ同様日替わり気味ですが機能している打線。今のまま続くとは思えませんが、意識改革の成果は出ているのではないでしょうか。
その青山以外は勝てていない楽天、フェルナンデスの件もそうですが田中の無残なKOに岩隈が登板回避など悪い事が止まらないような…先発した松崎がリリーフに回ったり川岸が緊急先発に回る、1割も打てない山崎武が4番とまさにギリギリの戦いが続いており不安ですね。
金村は得意のオリックス戦でも敗北…今季は勝てるのだろうか(ぇ

お偉いさん方もそうですが、「巨人が強くなければ野球が面白くない」という事を頑なに信じている有識者の方々にも疑問符が付きます。埼玉ではラジオで文化放送という局をやっているのですが、この中継が本当に面白い(先日初めて聴いた)。西武贔屓がベースですが相手チームや他球団の情報・応援も充実しており、ラジオを聴くだけで試合の様子が鮮明に脳裏に浮かんで来る。これを聴いて贔屓チームとかどうでもいい事だなと改めて思わされました。

やっぱT豚Sイラネ 〜31日 横浜vs巨人

1週遅れでセリーグも開幕した。
という事で何事も流行に乗り遅れる僕らしく2戦目にハマスタへ。



横浜を語る際切っても切り離せないのがT豚Sだが、
それ絡みでまず語ると、
ビジョンを番組宣伝に使う時点でもうゲンナリですよ。
始球式もモロに番宣だったし、
球速表示の度に番宣広告も表示されるし、
至る所にT豚Sクオリティが発揮されているのがもう…

試合前のビジョンでは、
歴代エースの紹介はかなり良かったものの、
村田など選手がいじめ撲滅の広告に借り出されていたのには?だし、
選挙の広告も入るなど、
観る人を完全な「野球モード」にさせてくれないのが残念な所。

こんな事なら球場名をTBSスタジアムとかにする方がまだ潔いともいえる。
命名権を売っている西武にしても、
ジュニアチームの戦いぶりや、
そのチームの監督として後身を育てている高木大成氏の紹介など、
好感持てまくりの企画ばかりだったのと比べてあまりにも幼すぎる。

球場外の施設「クルーンのストレートを対眼」というものも素材は良いが、
せめて観客にボタン押させるなど準備整えてから光発動するなりするシステムでないと、
「ただ光っている置物」と化してしまう恐れが高い。




さて試合の方であるが、
巨人先発は門倉という事で因縁試合モード。
これで横浜先発が工藤なんて事になったら…と思ったものの、
マウンドに上がったのは巨人キラーというより巨人からしか勝てない土肥。


土肥であるが、
ランナーを背負った際のクイックにかなり特徴があるのが面白い。
巧妙に牽制球を挟みながら、
走られる心配を拭い去った後は1.9秒台という、
信じられないぐらい遅いフォームで投げる。

反対に速い時は1.2秒台を記録するなど、
メリハリを通り越して使用限定と言うべきか。
ちなみに4回、李に走られた際はしっかりと刺した。



この土肥を最後まで捉えられなかった巨人。

目立ったのが二岡の代役・岩舘のプレーで、
4回裏、村田の何でもない内野フライを、
風で目測を誤ったのか見事に落球、内野安打にしてしまう。
2戦目ではやスタメン抜擢に応えようと力みすぎていたのだろうか。

それがいい方向に出たのがバッティングで、
5回表の2打席目はレフト線へ二塁打。
走塁も8.1秒で二塁到達となかなか速い。

第3打席も三遊間にヒット制の当たりを飛ばすが、
村田のファインプレーに阻まれ競争となり、
ヘッドスライディングで一塁到達(4.05秒)もアウト。
少々のミスでもおじけずのひたむきなプレーには好感触である。


代打・古木の当たりは、
普通なら完全な上がり過ぎのライトフライだったのだが、
狭いハマスタ+追い風という要素で伸びていき、
ポール直撃となり決勝点。
滞空時間は実に6.7秒なり。

唯一の穴が露呈 〜30日 ロッテvsソフトバンク

山村147キロ出すまでに復調していたのが、
何よりも嬉しかったこの試合。
逆指名で1位入団も6年間ほとんど何もしていなかったからなあ…
もう一人の逆指名右腕・山田もこの所故障続きで、
山村と同じレールを走りつつあるのが何ともいえないが(逝け)




その山村・山田と同期生が、
この試合最大の敗因となってしまった。

その男はキャッチャー・山崎で、
高谷の加入などで熾烈な争いとなった正捕手の座であったが、
今季もとりあえずその座をキープしている。


それはいいものの、
懸念は強力投手陣の足を引っ張らないかという事。
僕も昨年は温かい目で見て来たものの、
流石に一軍定着2年目となると多少の厳しい意見は必要だと思い、
こうして書き連ねている訳である。

この日以前に彼とバッテリーを組んできた、
和田・新垣・杉内は実力や山崎より年上という事もあるのだが、
大学・社会人という厳しいアマチュアの場で、
既に我流のピッチング哲学を身に付けている選手ばかりである。
よって無難にリードする事が出来たが、
この試合の先発投手は高卒なうえ1つ下と、
3人とは全く対照的の神内であり、真価が問われる事に。


だが2回裏、
ベニーを2−0から4連続ボールで歩かせると、
抑えるどころか自ら負の連鎖を招いてしまう。

一死一・二塁でバッターは竹原。
アッパースイングで穴が多いこのバッターを、
宝石通りカウント2−0にするが、
先ほどのべニーと同じくここからジワジワとボールカウントを増やす。
そして6球目、ワンバウンドのチェンジアップ(?)を前に弾くと、
ボールを拾おうか躊躇している間に走者に進塁を許してしまう。
さらに不味かったのが慌てて二塁に放った球がセカンドの頭を大きく越えていった事で、
ノーヒットで先制点を許すという正妻としてあるまじき行為をしてしまった。

これでカウント2−3で際どいコースを要求できない状況になり、
甘く入ったボールをフェンス際まで運ばれて2点目。

続く青野には初球をものの見事に運ばれ、
あっという間の4失点でゲームは壊れてしまった。
この後神内はノーヒットだっただけに、
この回の不味さが最後まで目立った試合となってしまった。


城島の穴を埋める事は現時点ではできないが、
少しでも近づくには自分が投手を支えているという自覚と、
自身のリードを構築していく事が重要である。
特に山崎は目を見張るような肩の強さも無ければ、
強打者としての資質も持っていないから尚更である。
ソフトバンクの強力投手陣をリードするのは楽であるが、
それにあぐらをかいているようでは一生城島二世にはなれない。




初めて訪れた千葉マリン、
まさにボールパークというのが相応しく、
資料館の充実など新規ファンを増やす努力の凄さも伺えた。


印象に残ったプレーは、
TSUYOSHI(西岡)の足だね。
第2打席のサードゴロの際、
右打席だったにも拘らず4秒をきる走塁を魅せ、
ソフトバンク守備陣に冷や汗をかかせたあの快足はまさにプロフェッショナル。
これからも彼の華麗なるプレーぶりを追ってみたい。

何処となく拷問のようなカードだったが

ソフトバンク戦を1勝1敗で切り抜けたオリックス。
僕は05年にも最下位濃厚と予想していたが見事に裏切られた。再現はなるか。


>トマスさん

爆発した翌日和田にあっさりとかわされたオリックス打線、不安定なですがそこが面白い所でもありますね。
(観戦段階では登録選手を知らなかった)小倉でなくて牧野が出て来た時は一瞬何故?と思いもしましたが、無事に中抑えを果たして何よりです。今季は松本・川岸しかり随分と旧オリックス・近鉄以外の移籍選手が幅を利かせている気がします。

0−0の千葉マリンは、両軍併せて12イニングで13安打だけという貧打にも拘らず両チームから猛打賞が1人ずつ現れたのが興味深かったです。サブローがこのまましっかりセンターを固めればロッテもかなりのペナントとなるでしょう。

NPB's dreams 〜第3夢

ついにパリーグが開幕しました。
エースで敗れた球団が2戦目でお返しをするという第1節でしたが、
千葉マリンのように2戦続けて引き分けというのもかなりのレア物です。
目にしたファンは一生その事実を脳裏に焼き付けておく事でしょう。

開幕カードは見なければならないと思い、
昨日は僕もグッドウィルドームへと足を運びましたが、
やっぱり球場は何度行っても良いですね。

試合内容としては楽天の大勝でしたが、
実に選手達は溌剌としてましたよ。
ファインプレーを魅せた沖原や福地しかり、
脅威の一塁への走塁でヒットをもぎ取った鉄平しかりです。

岩崎が前日のデビューから一転して、大炎上してしまいましたが、
それでもあの変則トルネードフォームがランナーを背負うと打って変わって、
洗練されたクイックモーションに切り替える辺り即戦力ルーキーという感じがしました。
そんな日本球界に順応せんと助っ人のジョンソンも必死でしたし、
選手のプレーを見ているとついついこちらまでウキウキしてしまう。



ところがどうして、
そんなウキウキ気分に水を差す方が現れるのでしょうか。

先々週号の週刊ベースボールで、
野球解説者と呼ばれる方達のペナント展望が載せられていたんですが、
そのコーナーの中に目を疑うようなコメントがあるんですね。

大洋OBである高木豊氏によると、
「オリックスはコリンズ監督の野球が見えてこない」ですと。
短いコメントですが、
ある意味これは究極の侮辱コメントですよ。

低迷するチームを立て直すのにビジョンが無い訳が無い。
ましてやコリンズ監督大リーグで監督の実績があるし、
他球団のバレンタイン・ヒルマン・ブラウンと同じ外国人監督としての期待もある。
野球が見えなかったら自分で見に行けば良いじゃないですか。
ましてや解説者という野球を観るのに絶好の立場なんだから。
それをせずにコリンズ監督が悪いかのようなニュアンスのコメントを載せる。
解説者としてあるまじき行為にも程がありますよ。


最近はこういう解説者が増えましたね。
豊田泰光氏のコラム「オレが許さん!」も先々週号は凄かったですよ。

「(岩村のOP戦での不調は)今季(アメリカに)移籍した中で蚊帳の外に置かれているようで心配です。今やオレもメジャーの事がまず頭に浮かぶようになったという事が日本野球の衰退を意味してるんですよ、マジで。関係者はそこに気づいて欲しい。」
という文章で占められていましたが、
ハッキリ言って貴方の頭の中のことはどうだって良いんですよ。
とにかく野球を観る。それが一番の重要な事なのにそれをせずに批判しているのですから、
これでは野球界をダシにして生活しているのではと疑われるのも仕方ないじゃないですか。

「オレが今の巨人に苛立つのはピンチであるにもかかわらずその自覚が無いことです。キャプテン・阿部君が『(メディアの方は)ソフトバンクばかり見ないでウチにも来てほしい』と言っていたのにはガクゼンとしましたねえ。…(中略)…相変わらず野球界は熱気を行方不明にしているような事ばかりやっている。」
という文章しかり、
巨人の情けなさから「野球全体の衰退」に繋げるという論調も、
もういい加減にして貰いたいのですがね。
たとえ巨人以外の11球団が全て上昇機運に乗っかっていたとしても、
巨人が勢いを失い続けていたら「プロ野球の危機だ」と言い続けるんでしょうね。
これでは西武の裏金問題に端を発して、
現場を全く観ずに「プロ野球もダメですね」なんて言う方と全く変わりません。

まあ豊田氏は年齢的に積極的に足を使えないという点で同情の余地もあるのですが、
逆に言えばそれだけ若い解説者が育っていないという事でもある。
高木氏を初め解説者の方は一層自覚を持って仕事に取り組んで貰いたい。
僕がここであれこれと書く行為の数百倍影響力があるのですから。
野球ファンを呼び込むような解説・分析をお願いしたいものです。



巨人と裏金問題の話が出たついでに語りますが、
先日行われた代表者会議で、
裏金問題に端を発してドラフト改革についての議論が行われた訳ですが、
巨人を除く全球団が希望枠制度撤廃という意見だったのに、
結局は希望枠存続という方向になってしまった。

改革の内容についてはとやかくいう気になれないのですが、
(希望枠撤廃は良いと思うがFA短縮については賛同しかねる)
この会議の結果を見て、やっぱりコミッショナーは全然ダメだと改めて思いましたよ。

04年の球界再編騒動で職を辞したかと思えば、
今でも「代行」としてちゃっかりその座に居る根来氏。
この大差が付いた多数決でも少数派を選択するなんて、
これでは巨人に利用されている・結びついていると疑ってしまう。
この辺り江川事件の教訓がまったく生かされてないという事で、
落胆の色は隠せませんよ。



またこの会議に先立って巨人が、
「ドラフト改革」という世論を受けて発表した独自の案にも、
高校生は上位チームから、大学・社会人は下位チームからというウェーバー制には、
どうしても納得できません。

即戦力は下位チーム、選手育成は上位チームという色分けがハッキリと生まれる事で、
ドラフトに個性が無くなるのが最大のネックだと思うんですよ。
つまりはドラフト補強につきものの「思想」が薄れてしまう。

24歳前後の選手が足りない優勝チームや、
高校卒選手が不足している最下位チームは、
この巨人案の下では自動的に選手補強が一歩出遅れてしまいます。

選手はスタジアムでどうやったら上手くなれるかを考え、
懸命になってプレーしている。
それなのに上の方がチーム強化の為の思考を放棄するなんて事になったら、
こうした選手達の頑張りは簡単に無になってしまうんですよ。
ポジションや年齢構成がすぐ歪になり、
現在の巨人のようなチーム状況になってしまう球団が続発です。



単純に高校生=将来性、大学・社会人=即戦力と決め付けるからこそ、
今回の巨人の歪な案が生まれてしまうのだと思うのです。

確かに今の巨人は盟主に相応しく育成という要素を大事にしています。
育成枠制度を最大限に利用し、社会人とも手を組んでの新リーグ構想。
底辺の拡大という策で素晴らしいものがあります。
しかしそれに逆行した案を作ってどうしろと言うのでしょうか。
好素材が12球団に満遍なく行き渡るからこそ、
スムーズな育成が行われるという事を忘れてはいけませんよ。




今や高校生だからといって即戦力になれない訳ではない。
日ハムのダルビッシュ、西武の涌井はじめ、
今季の新人の田中増渕がそれを証明している。
彼ら以外の高校卒選手も、
「体作り・技術取得が当面の課題」という下馬評を覆せるチャンスはいくらでもあります。
将来性・即戦力という垣根を取り払うような活躍を期待しましょう。

隙間から入り込む雨冷えの冷気

東京・池袋経由でグッドウィルまで行ったが、果たしてこれ以外の方法は無いのだろうか。
これがよく耳にする「アクセスの悪さ」というやつか。
それにしても寒かった、マジで。


>ジャックさん

先日いきなり嫌なニュースを喰らった感のある西武でしたが、ファンの入りは上々で何よりでした。やはり純粋なファンは現場と舞台裏での出来事の区別が出来ていたという事が地味に嬉しかったです(どうでもいい)

先日の代表者会議での出来事ですが、巨人よりも根来コミッショナー(代行)の場当たり的な言動が印象に残っています。コミッショナーに権限を与えすぎても上手くいくとは思えませんが、80年前後に在任していた下田武三氏のようなリーダーシップのある存在が羨ましく思ってしまう今日この頃です。少なくとも「一部球団(ぶっちゃけ巨人)とくっついていない」人物に付いてもらいたいものです。

クイックは大事だ 〜25日 西武vs楽天

「グッドウィル西武ドーム」ではなくてグッドウィルドームなのか…
何となく魂が失われたような気がする旧西武ドームに行ってきた。


この命名変更然り裏金事件然り、
それによって西武ファンはどう思っているのだろうかなんて考えたが、
何の事はない、一塁側は外野はほぼ満員。
内野も9割方埋まっており、
やっぱり開幕はいいなあ、と改めて思わされた。




オープン戦の好投で、
見事にこの日の先発を勝ち取った楽天・青山。

スライダーピッチャーらしく、
年を経るたびに投げる際のヒジの位置が下がってしまうとは先日書いたが、
そんな脆弱さは完全に消え失せていた。

右打者が強力な西武打線を、
ストレートとスライダーのコンビネーションで捻じ伏せる。
2回には無視満塁のピンチを、
G・G・佐藤、中村細川三者連続三振で凌ぐ胸すくピッチング。
6回を投げ抜くのに104球も費やしたように磐石とはいかなかったが、
要所を締めて見事な先発初勝利。

この青山、地味に利いていたのがクイックモーション。
ランナーを出しても傷口を広げないのは、
1.1秒台を連発したセットでのフォームに寄る所が大きく、
俊足の福地ですら隙を伺う事ができなかった。


クイックモーションは外国人投手は苦手なのが一般的であるが、
対戦相手のジョンソンも中々のクイックを見せていた。
ストレートの際は1.2秒台をコンスタントに出し、
2回には細川とのコンビプレーで藤井の二盗を阻止。

メジャーリーガーは日本野球に対応できない(する気がない、ともいう)、
というのが助っ人の失敗パターンのひとつであるが、
このジョンソンは盛んに速い牽制球を試みるなど、
足技を阻止する工夫を見せていた。
この日は負けたものの、今後も大崩はしないであろう。



生観戦という事で、
幾つか気になったことをピックアップしてみよう。


1番で出場した高須だが、
5打数無安打と出塁できず一人だけ蚊帳の外に置かれたこの日。

足は速いはずであるが、
一塁への駆け抜けは第一打席が4.7秒(ショートゴロ)、
第二打席は4.9秒(サードゴロ)と芳しくない数字が続いた。
特に二打席目は走り始めで出遅れるシーンが目に付いた。

それでも9回の併殺打の際は、
併殺を免れようと4.2秒台で走り抜けたから些細な問題だが。


2回の無死満塁で得点できなかったのが最後まで響いた西武。
結局10安打しながら2点のみという拙攻を見せてしまったのだが、
6〜8番にズラリと大砲を並べたのは脅威である反面、
繋がりを欠く結果となってしまったのが原因だろう。

9番の細川が彼ら大砲タイプをさらに両極端にしたような、
ヒットか三振か、といったバッターであるから、(要はスラガガー)
上位打線へと繋ぐ形がとれず敗れる結果となった。
この位置にチャンスメーカータイプが嵌ればいい打線になるはずだ。




この日の隠れた殊勲者は、
6回に三遊間のライナーを横っ飛びで捕った沖原

9回には鉄平がピッチャーゴロで、
4秒ジャストの駆け抜けを魅せて内野安打にするなど、
楽天野手陣のひたむきさが光っていた。

早速の痛み分け 〜24日 ロッテvs日本ハム

ついに2007年シーズ(ry(しつこい)





開幕戦で雨天コールドとは珍しい。



エース清水が開幕投手を務めたロッテ。
しかし同チームには渡辺俊・小林宏など特徴がハッキリした柱がいる中で、
バランスは取れているが今一つ押しが弱い彼の立場は、
どことなく昨年の日ハム・金村と似ているようでなんとも。


若かりし頃は速いストレートと、
切れ味抜群の高速スライダーが冴え渡っていたが、
今では勢いが衰え、
昨年から遅いカーブの割合が増えて緩急を付け始め生き残りに賭けている。

しかし勢いが無ければ捉まるのも速い。
新3番に稲葉が入り、
下位打線にグリーン・坪井とスプレーヒッターが並んだ日ハム打線は、
彼の勢いの足りなさを逃さずヒットを浴びせ続ける。



そして4点リードで日ハムのペースとなってきたが、
6回裏の落とし穴に嵌められてしまった。

清水と対照的に快調だったダルビッシュ。
しかしここでキャンプ終盤での故障の影響が出たのか、
突如満塁のピンチを作ってしまうと、
新4番・ズレータ痛いという言葉では物足りないぐらいの、
グランドスラムを浴びてしまい一気に同点になった。



そしてこのまま降雨コールド、引き分けとなってしまった。
開幕戦だけに勝利でペナントに飛び出したいからこそ、
両チームにとっては足止めを喰らった感が大きいであろう。